校内の田んぼで地域の人たちと共に古代米などを育てる小山市寒川小の「田んぼの学校」が“開校”から20年目を迎え、11日、全校生54人が田植えを行った。活動を通じて地域交流が盛んになり、参加した大人たちは晴天の下、楽しそうに苗を植える児童の姿に目を細めた。

 田んぼの学校は2003年、米作りや環境を学び古里を愛する心を育むため、校内に13メートル四方の水田を造って始まった。かつて地元産の古代米が日光二荒山神社に奉納されていたことから、毎年5年生が中心となって古代米を育ててきた。

 少子化に伴い、開校当初14人いた5年生は半分以下の6人に。今年から田植えは全校生で臨んだ。

 活動には寒川地区の住民らで組織する実行委員会が協力。種をまき苗を作る作業から指導し、この日も会員約20人が児童の田植えを手助けした。水管理や昔ながらの方法で行う収穫、脱穀なども一緒に行う。

 古代米の一部は土器で炊いて味わうほか、おにぎりにして来年の田植えなどで振る舞う予定だ。

 5年生の塚田創城(つかだきずき)君と中島紬(なかじまつむぎ)さんは初めての田植え体験。「田んぼの学校の先生がやさしく教えてくれた。収穫して食べるのが楽しみ」と笑みを浮かべた。実行委員会の初澤正治(はつざわまさはる)会長(73)は「学校を始めた時に体験した子どもたちは親世代になった。一人でも多く、この地域を支える大人になってほしい」と期待を込めた。