宮れもんまんじゅう。

職人技で作られた和菓子が並ぶ店内

宮れもんまんじゅう。 職人技で作られた和菓子が並ぶ店内

 白あんに染み込んだ酸味と苦みが口の中に広がる。これは間違いなく本物のレモンだ-。目にきらめきの絵文字が現れた。

 レモン風味の菓子は数あれど、添加物で味付けをしている商品は少なくない。しかし、この「宮れもんまんじゅう。」は違う。レモンを皮まで丸ごとミキサーにかけて、白あんに練り込んだ。

 しかも、使用するのは宇都宮市内で苗木から育てた防カビ剤不使用の「宮レモン」だ。受粉はミツバチで、害虫対策はテントウムシで行うという自然栽培。ぜいたく極まりない。

 生産者でつくる「レモン研究会」とコラボして商品化したのは2020年10月。「どんな味がいいのか苦労しました」と和菓子職人の坂本光弘(さかもとみつひろ)さん(82)が振り返る。焦がしバターを利かせた皮が、果汁でしっとりしたあんを包み込む。酸味、甘み、苦みを絶妙なバランスで仕上げた。

 日本茶やコーヒー、紅茶にも合うが、坂本さんのお薦めは水。「レモンの苦みがよく分かるんですよ」。試したら本当だった。

 夏は冷やしてもおいしい。レモン生産者と和菓子職人の皆さんに感謝したくなる逸品。

 ▼メモ 宇都宮市住吉町15の17。午前9時半~午後6時。元日を除き無休。ほかに県内に3店舗。(問)028・635・0003。