前半19分、ゴール前に抜け出しシュートを放つ栃木SCのFW山本=カンセキスタジアムとちぎ

後半ロスタイム、激しく競り合いながらドリブルで攻め込む栃木SCのFW矢野=カンセキスタジアムとちぎ

前半19分、ゴール前に抜け出しシュートを放つ栃木SCのFW山本=カンセキスタジアムとちぎ 後半ロスタイム、激しく競り合いながらドリブルで攻め込む栃木SCのFW矢野=カンセキスタジアムとちぎ

 サッカーJ2第15節は8日、各地で10試合を行い、栃木SCは宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎで甲府と対戦、0-0で引き分けた。連敗を2で止め、通算成績は3勝6分け6敗、勝ち点15で19位。

内容圧倒、逸機に泣く

 試合終了の笛が鳴り、ピッチに倒れ込む栃木SCの選手たち。それは過密日程を終えた疲労感ではなく、終始押し込んだ末のスコアレスに対するやるせなさだった。「勝利を届けられず申し訳ない」。3試合ぶりの勝ち点にも時崎悠(ときさきゆう)監督の表情は暗かった。

 後は得点だけ。それほど攻守ともに内容で圧倒していた。立ち上がりから奪いどころを定めたプレスで相手を封じ、速攻を中心に攻め立てた。

 後半、相手がボールを支配し始めても、攻撃のアイデアで上回った。15分、最終ラインからのロングボールにMF黒崎隼人(くろさきはやと)が抜け出し、フリーのFW山本廉(やまもとれん)にパス。しかしシュートは相手DFにはじかれた。「打てば良かったかもしれない。確実な組み立てを選んだ」と黒崎。得点にあえぐゆえに慎重さが裏目に出ているのか。この言葉がチームの現状を如実に表していた。

 ただ、「一歩一歩でなく数センチかもしれないが、前進している」と時崎監督。守備でもリーグ随一の攻撃力を誇る甲府にほとんど何もさせず、内容的には完勝とも言えるサッカーを展開した。

 「あとはペナルティーエリアでの精度」(黒崎)。エリア内でのプレー数が栃木SCはリーグ最少と課題は明確だ。次戦は最下位の琉球が相手。リスクを恐れず挑戦者の覚悟でアウェーに乗り込む。