前半13分、栃商の小林(中央)がシュートを決める=日立栃木体育館

ハンドボール男子優勝の国学栃木

ハンドボール女子優勝の栃商

前半13分、栃商の小林(中央)がシュートを決める=日立栃木体育館 ハンドボール男子優勝の国学栃木 ハンドボール女子優勝の栃商

 栃木県高校総体は9日までに、日立栃木体育館ほかで各競技を行い、ハンドボールは男子決勝で国学院栃木が29-20で小山西を下し、22大会連続44度目の王座に就いた。女子は3校によるリーグ戦が行われ、栃木商が2勝を挙げて2年連続、28度目の優勝を飾った。

磨いた守備で勢い取り戻す 栃木商

 ハンドボール女子の栃木商は、昨年奪還した女王の座を守り抜いた。主将の小林流瑠(こばやしるる)は「県内では負けられない」という伝統校ならではのプレッシャーを押し返し「勝ててうれしい」と肩の力を抜いた。

 勝てば優勝が決まる栃木女戦。前半は突破を図る相手へのマークが甘く、小林は「練習してきた守備ができていなかった」。11-8で折り返してもメンバーの表情はさえなかった。

 波に乗り切れない雰囲気を打開したのは「ディフェンスからの速攻」と小林。大会前、他校との実戦を重ねて磨き上げたチームの武器だ。

 後半10分、自陣ゴール前での播岡沙英(はりおかさえ)のパスカットから七五三掛(しめかけ)佑衣(ゆい)のカウンターが決まると徐々に勢いづく。右サイドを何度も駆け上がる小林を軸に、攻守の切り替えを徹底。足を止めず、後半だけで19得点と赤いユニホームが躍動した。

 関東大会に向けて、試合で見せた修正力は好材料とも捉えられるが、永塚梓(ながつかあずさ)監督は「特に前半、丁寧にやりたい守備で甘さが目立った」と辛口。七五三掛も「出だしの悪さが前からの課題」と内容に満足していない。

 昨年の全国総体でチームは初戦敗退を喫している。今年のスローガンは、小林が力強く言い切った「インターハイで1勝」。揺るぎない目標に向かい、成長を続けていく。