日本最古のおもちゃは「独楽(こま)」だそうだ。奈良県の平城京跡などから7~10世紀頃と推測される木製品が出土している▼おもちゃの語源は「もて(ち)あそび」で、手に取って遊ぶ楽しみを表現している。男児が屋外でベーゴマやめんこなどで遊んだのは遠い昔。ハイテク化が進み、今では幼稚園児でもテレビゲームで遊ぶ時代という▼宇都宮市立南図書館は2年前から「こどものおもちゃ病院」を始めた。受け付け開始後わずか30分で予約がいっぱいになる人気企画だ。持ち込まれるのは「動かなくなった」というラジコンカーやプラレールなど電池を使う物が多い▼ボランティア団体「壬生おもちゃ病院」がドクターを派遣している。もともと壬生町おもちゃ博物館が拠点だった。コロナ禍の影響で活動ができなくなり、活動の場を移した。街の電気屋さんや公務員、会社員ら20人がメンバー▼親子の目の前で修理し、物を大切にする心を学んでもらう。治療費は原則無料。廃棄されたおもちゃの部品を保存し、治療用部品として活用する。名医ぞろいで治癒率は約9割に達する。高橋幸夫(たかはしゆきお)代表(56)は「子どもたちの感謝の言葉と笑顔が最高の喜び」と話す▼遊びを通して心や体を発達させるおもちゃは子どもにとって必需品である。きょうはこどもの日。思い切り遊んでほしい。