力を合わせて輪蔵を回す参拝客

 【足利】家富町の鑁阿(ばんな)寺で3日、大日尊春の大祭が始まり、国の重要文化財に指定されている一切経堂が公開された。5日まで。

 同寺を創建した源姓足利氏2代目の義兼(よしかね)が妻の供養のため建てたという堂内中央には、一切経2千巻余りを収めた高さ15メートルほどの八角型の輪蔵(経棚)があり、取っ手を押して1回転させると、全ての経典を読んだのと同じ御利益がもたらされるという。毎年初詣の時期や、春秋の大祭に合わせて公開されている。

 この日は晴天に恵まれたこともあり、次々と参拝客が訪れ、数人がかりで力を合わせ、ゆっくりと輪蔵を回していた。

 堂内ではこのほか足利尊氏(あしかがたかうじ)から始まる室町幕府の歴代15人の将軍の坐(ざ)像や、本尊の釈迦如来も公開している。

 埼玉県蓮田市から家族3人で訪れた自営業塚田良八(つかだりょうはち)さん(72)は「3年ぶりにお参りに来た。輪蔵は立派で重かった。これから何か御利益があるといいね」と話していた。

 午前10時~午後4時。拝観料300円。