春は地方選挙が続き、本紙も「ミニ統一選」などと位置付け報じる。今年も4月24日までの約1カ月間、大田原市長選から下野市議選まで無投票も含め10市町で首長、議員選があった▼3月20日投開票の大田原市長選は、市内40カ所の全投票所で投票終了時刻が2時間繰り上げられた。栃木市長選・同市議選、下野市議選などでも早まっている。他市町を含め繰り上げの“固定化”も進む▼公職選挙法が定める投票時間は午前7時~午後8時。ただし特別な事情がある場合、市町村選挙管理委員会は終了時刻を4時間以内で繰り上げられる。もちろん投票に支障がないのが前提だ▼昨秋の衆院選では12市町が全ての投票所で実施するなど、その数は県内総投票所の半数を超えた。県都・宇都宮市も今夏の参院選から早める方向という▼投票者がわずかな時間帯であり、期日前投票の拡充などで影響は出ないとの判断がある。繰り上げで開票作業に余裕が生まれ、高齢化した立会人の負担軽減も図れている。一方、有権者からの苦情は聞かれない▼市政初、現職と新人の4人が立候補した大田原市長選の投票率は前回比で15ポイント上昇したが、51・24%では約半数が棄権している。複数市町では過去最低だった。繰り上げに不満が噴出するくらい投票への意欲が強かったら…。ふと頭をよぎった。