町民ホールに展示されている千羽鶴と、町民が折り鶴を置ける台

 折り鶴に平和への祈りを込めて-。「ORIGAMIの町づくり」を進める上三川町は、折り紙を使ったウクライナ支援に取り組んでいる。町役場町民ホールには、町内の中学生が作った千羽鶴を展示し、町民が折り鶴を自由に置ける台も設置した。鶴にはメッセージが書き込まれているものもあり、手作りの鶴を通じた平和への願いが広がっている。

 町は、世界的な創作折り紙作家吉澤章(よしざわあきら)さん(1911~2005年)の出身地。誰もが手軽に楽しめる折り紙を町おこしに活用しようと、小中学校の授業に取り入れたり、イベントを開いたりしている。

 ウクライナ支援では、町内全3中学校で千羽鶴をそれぞれ制作。ウクライナの国旗をイメージし、黄と青の2色を配色した。3月下旬から展示している。

 明治中では全校生徒が参加し、ロシアによる侵攻が始まった2月末から作り始めた。3年森日向葵(もりひなた)さん(14)は「直接助けることはできないけれど、折り紙を通して『みんな付いているよ』という気持ちを示そうと思った。早く元の生活に戻れますように」と心配する。

 町職員も、ウクライナに春が来るよう桜をイメージしたピンクの千羽鶴を作り、飾っている。千羽鶴の前には「平和への願い」という台を設置。日々、町民から折り鶴が寄せられている。千羽鶴や台は当面設置する予定。

 また町は5月22日まで役場内に募金箱を設置している。集まった救援金は日本赤十字社を通して現地に届けられる。