準々決勝で太田彪雅(下)を攻める小川雄勢=日本武道館(代表撮影)

 体重無差別で争う柔道の全日本選手権は29日、東京・日本武道館で世界選手権(10月・タシケント)男子100キロ超級代表最終選考会を兼ねて行われ、20歳の斉藤立(さいとう・たつる)(国士舘大)が決勝で影浦心(かげうら・こころ)(日本中央競馬会)に延長の末に競り勝ち、初優勝した。県勢は2連覇を狙った太田彪雅(おおた・ひょうが)(栃木市出身、旭化成)が準々決勝で敗退。東京五輪60キロ級金メダルの高藤直寿(たかとう・なおひさ)(下野市出身、パーク24)は1回戦、熊代佑輔(くましろ・ゆうすけ)(市貝町出身、国際武道大教)は2回戦で敗れた。

 斉藤は、父で1984年ロサンゼルス、88年ソウル両五輪の95キロ超級で2連覇した故仁(ひとし)氏も88年の全日本を制しており、史上初めて親子2代での制覇となった。20歳1カ月の優勝は史上3番目の若さ。決勝は14分過ぎに足車で技ありを奪って、優勢勝ちした。

 影浦は初優勝を逃した。小川雄勢(おがわ・ゆうせい)(パーク24)と東京五輪100キロ超級代表の原沢久喜(はらさわ・ひさよし)(長府工産)が3位。

 他の東京五輪代表勢は73キロ級2連覇の大野将平(おおの・しょうへい)(旭化成)、90キロ級の向翔一郎(むかい・しょういちろう)(ALSOK)は3回戦で敗れた。

 新型コロナウイルス禍で無観客開催の東京・講道館から3年ぶりに日本武道館へ会場が戻り、観客を入れて開催された。