1枚の新聞折り込みチラシに目が止まった。宇都宮市が焼却ごみの5割削減などの協力を市民や事業者に呼び掛けたオールカラーのタブロイド判だ▼火災でごみ処理施設「クリーンパーク茂原」が稼働停止になった2月以降、月1回十数万枚発行している。今月は自宅で長期保管できるごみの「ため置き」や危険ごみ混入の防止も要請していた。再稼働を予定する10月まで減量のお願いを続ける▼復旧工事を含む対策費の総額は54億5千万円に上り、19日の臨時市議会で補正予算案が可決された。市内のごみ収集・処理の年間費用にほぼ匹敵するという▼市と市議会は事故の原因究明や再発防止策に乗り出すことも決めた。負担を強いられる市民が納得できる調査結果や説明を期待したい▼県によると2019年度までの5年間、市の1人1日当たりごみ排出量(生活系)は700グラム強で推移し、県と全国の平均を上回った。本県の1日1人当たりごみ排出量も全国平均を5年間超えている▼市のチラシには汚れを落とせば資源になるごみも掲載され、分別の参考になる。宇都宮市民はもちろんだが、全県でごみのリサイクル意識などを高め実践する契機にしてもいい。家庭や職場で行う一手間は、国連が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」に向けた取り組みにもつながるだろう。