「よく、ぴったり埋まりますね」

 新聞紙面のレイアウトを担当する整理部の業務について、しばしば言われる言葉だ。

 記事、写真などを隙間なく、重要なものは目立つように配置する。内容を簡潔に表現する見出しの文言も考える。初めて配属されたときは「こんな奇跡的なことを毎日できるのだろうか」と不安になった。

 4月から週に2回ほど、高校生の弁当を作るようになった。弁当作りは新聞制作に似ている。

 味、栄養、彩りを考え、時間も長くはかけられない。そして、弁当箱に収めなければならない。毎朝、こんな“奇跡”を起こしている人たちには尊敬の気持ちしかない。

 紙面も弁当も、枠の中にひとつの世界を作る面白さがある。余談だが、ネットの記事を読むことはバイキング的と言えるかも。

 先日、おかずを詰め終わったら空間が残ってしまい、慌てて冷蔵庫から総菜を探して詰めたことがあった。新人部員時代にかいた冷や汗を思い出した。