保健所管轄区域別の新規感染者数の推移

 栃木県内の新型コロナウイルス感染者数は28日、累計で8万46人となり、7万人を超えた12日から16日間で8万人を超えた。県北や県東地域は感染再拡大の兆しがみられ、特に県北は第6波のピーク時を上回る感染者が発生。県の担当者は距離が近い福島県の感染者増との関連を指摘する。政府による行動制限のない初の大型連休で観光地などでは多くの人出が予想されるため、県や市町は警戒を強めている。

 県の5保健所と宇都宮市保健所の管轄地域別に感染状況を分析すると、直近の2週間当たり(4月13~26日)の感染者数は那須塩原や大田原など5市と塩谷・那須郡を所管する県北保健所管内では1684人。第6波ピークの2月2~15日の約1・3倍となった。

 真岡市と芳賀郡4町を管轄する県東も増加傾向にあり、第6波のピークに近づいている。

 一方、県全体の感染者数はピーク時の8割程度まで減少。第6波の感染拡大の中心となった小山や栃木など6市町を管轄する県南保健所管内は、ピーク時の半数以下となり、今月13~26日の感染者は1676人と県北を下回った。

 福島県では23日、月別の新規感染者数が過去最多を更新。4月のクラスター(感染者集団)も100件を超えるなど感染が拡大している。本県担当者は「人の行き来を通じて、県北地区に感染が広がっている可能性がある」と指摘する。

 大型連休を控え、各自治体は呼び掛けなどを強化。高根沢町は21~27日の人口10万人当たりの感染者数が約250人となり、県内でも感染者の割合が多い。子どもから保護者に感染が広がるケースが多く、町のホームページや防犯メールなどで感染対策の徹底を訴えている。

 温泉地などを抱える那須塩原市も1週間の人口10万人当たりの感染者数が200人前後で推移。市の担当者は「これまでのように自粛ばかりではなく、対策を徹底した上で地域経済を回していく」と述べた。