いよいよ29日から、ゴールデンウイーク(GW)がスタートします。この時季に栃木県内で最も混雑する観光地の一つが、「あしかがフラワーパーク」(足利市迫間町)です。1度は訪れたいスポットですが、たどり着くまでの混雑ぶりを想像すると、どうしても腰が引けてしまいます。実際、どれぐらい混雑しているのでしょうか。GW直前の27日に訪れ、その実情を報告します。

今が最も美しい

 公式ホームページ(HP)をのぞくと、「現在、最も美しい時期を迎えております」との記載が…。さらに「ぜいたくで貴重なひとときは、ごくわずかです」とも。期待はいやが上にも高まります。

 入園料などは花の咲き具合で変動し、当日の早朝に決定するようです。27日は、朝から閉園時間の午後9時まで滞在できる「一日券」が2千円。午後5時半からの「夜の部」は1800円でした。

 何時に訪れるべきかは、悩みどころです。太陽光に照らされた花々をめでるのも魅力的ですが、暗闇の中に浮かび上がる夜の姿もそそられます。

 

 27日付の下野新聞の1面を飾ったのは、ライトアップされた「大藤」でした。その写真を眺めているうちに、「やっぱり夜だな」と気持ちが固まりました。到着予定時間を午後5時半に設定し、自宅のある宇都宮市を午後4時に出発しました。

どんどん埋まる駐車場

 選択した交通手段は車。「さすがに平日なので、大渋滞ということはないだろう。無料の大型駐車場もあるし」

 鹿沼インターチェンジから東北自動車道を使って県南へ。午後4時40分に北関東自動車道の佐野田沼インターチェンジを降り、午後5時8分には「西ゲート」から最も近い駐車場に車を止めることができました。

「西ゲート」近くの駐車場

 駐車場内には宮城や新潟など県外ナンバーの車も多いです。周辺の道路では大型の観光バスが何台も行き交い、人気ぶりがうかがえます。車は続々と入ってきて、駐車スペースがどんどん埋まっていきました。

 「夜の部」の入場開始までは少々時間がありましたが、チケット売り場は、行列ができています。私はコンビニで前売り券(200円引き)を購入していたので、入場ゲートに並びました。

「西ゲート」のチケット売り場

 いよいよ午後5時半となり、入場開始。入ってすぐに「大長藤」が登場し、圧倒されます。日の入りまでは時間があるため、とりあえず腹を満たすことにしました。レストランは行列だったため、フードテラスで名物「佐野ラーメン」(750円)を注文。オリジナルの「藤ソフト」(400円)も食べ、気分を盛り上げました。

甘い香りの“異世界”

 そうこうしているうちに、日が落ちました。暗闇に浮かび上がる紫色の大藤は妖艶で、異世界に迷い込んだよう。下に垂れ下がった花々が風にたなびく様は、神秘的でした。来場者もどんどん増えてきましたが、「密」状態までではなく、思い思いの場所で写真撮影などを楽しんでいました。

 
 
 

 訪れてみて一番びっくりしたのは、藤の香りです。園内中に華やかで甘い香りが漂っています。想像以上でした。至る所にベンチなどが用意されており、休むことができます。

 平日であったことが幸いし、渋滞に巻き込まれることはありませんでした。ただし、祝日の29日以降は、大混雑が予想されます。事前にネットで調べてみると、混雑回避法として、電車でのアクセスが推奨されていました。2018年に開業したJR両毛線の「あしかがフラワーパーク駅」からは、歩いて3分程度とあります。GW中は、電車で向かうのが、正解なのかもしれません。

JR両毛線の「あしかがフラワーパーク駅」

 藤の花言葉は「優しさ」や「歓迎」、「恋に酔う」のほかにも、「決して離れない」があります。今回の体験は、私の記憶からも「決して離れない」ことでしょう。