総務省の調査によると、2020年度、平日のメディア利用時間の平均値で、インターネットが初めてテレビ(リアルタイム)を上回った。自らを振り返っても、気が付けばネットで必要な情報を探している▼県が郷土ゆかりの芸術家情報をまとめたウェブサイト、「とちぎアーティストバンク」を来月末までに開設する。その活動も含め見える化を図り、文化振興に向けた支援や相互交流につなげるのが狙いという▼本県関係の芸術家(団体)を探すには、県文化協会発行の「名鑑」があり、2千を超える氏名などが掲載されている。しかし収集の手間や個人情報の取り扱い、費用の問題などが壁となり、07年を最後に改訂されていない▼一方、アーティストバンクは登録制であり、随時更新もしていく。活動実績なども配信できる。ユーチューブや会員制交流サイト(SNS)にも対応しており、利用者は動画などの視聴も可能という▼登録対象は8分野で、美術や音楽、地域芸能などはもちろん、アニメーションやコンピューターグラフィックといった最先端のメディア・アートにも門戸を開いた▼今も名鑑の更新を求める声が少なくないだけに、アーティストバンクの立ち上げはまさに願ったり、かなったりだろう。ネットから火が付き、世界的なヒットも生まれるかもしれない。