栃木県庁

 新型コロナウイルス禍で落ち込んだ観光需要の回復を目指し、11日に再開された栃木県の支援事業「県民一家族一旅行」について、県は20日、宿泊や日帰り旅行の代金を割り引く対象期間を5月31日宿泊分まで約1カ月間延長すると発表した。4月29日~5月8日の大型連休期間は除外する。感染拡大を防ぐことや、割引を実施しなくても観光需要を見込めることを考慮した。

 県民一家族一旅行は「まん延防止等重点措置」の解除に伴い、再開した。今回が第3弾で、割引期間は当初28日までの予定だった。

 割引は宿泊が一人1泊最大5千円、日帰り(5千円以上)が一人2千円で、このほか「地域限定クーポン」が宿泊の場合2千円、日帰りは1千円が付く。

 全国一斉の観光支援事業「Go To トラベル」が2020年末から停止している中、都道府県が旅行代金を割り引く「県民割」を実施する場合、国が財政支援をしている。県民一家族一旅行も支援を受けており、観光庁が20日、財政支援を大型連休期間を除いて5月31日宿泊分まで延長すると発表した。これを受け、県は延長に踏み切った。

 国は、これまでの財政支援の活用状況や自治体、観光業界からの延長要望を受け、財政支援の延長を決めた。今後の感染状況や旅行需要の動向次第では、さらなる財政支援の延長も検討するとしている。

 県民一家族一旅行の延長は、コロナ禍に加え食材などの高騰でも打撃を受ける宿泊施設にとってさらなる後押しとなる。

 宇都宮市本町の宇都宮東武ホテルグランデは再開以降、予約が順調に増えているという。熊井尚(くまいひさし)総支配人(57)は「延長によって、例年需要が下がる大型連休後半以降の需要も伸びてくれればいい」と期待感を示した。

 県観光交流課は「大型連休の前後で分散して旅行を楽しんでもらいたい」としている。