警察官や地域住民らに見守られながら登校する児童たち=18日午前7時35分、鹿沼市樅山町

 鹿沼市樅山町で2011年4月、登校中の児童の列にクレーン車が突っ込み、6人が死亡した事故から11年となった18日朝、栃木県警は県内全域の小中学校32校の通学路で、児童の見守りや交通取り締まりを行った。

 午前7時半。6児童が通っていた鹿沼市北押原小近くの国道293号・大門宿交差点では、マスク姿の児童たちが元気よく登校する姿があった。警察官や学校教諭、地域住民ら参加した約50人が800メートルほどの区間に広がって立ち、児童に「いってらっしゃい」と声を掛け、見守った。「マナーアップ」「思いやり運転」と書かれたプラカードを掲げ、ドライバーにも安全運転をアピールした。

 渡辺正祐(わたなべまさひろ)鹿沼署長は「あの悲惨な事故を忘れたことはない。ドライバーは子どもの近くを通る際、よく見て減速し停止し安全運転に努めてほしい」と訴えた。

 県警は16年から事故の風化防止のため、事故発生日に合わせて見守り活動を行っている。今年は県内各地で約300人が参加。県警は通行禁止や速度違反など計94件を摘発した。県警によると、21年は県内で9人の児童が登下校中の交通事故で重軽傷を負っている。