【宇都宮】新型コロナウイルスワクチンの3回目接種率が低い20代~40代に働き掛けようと、市は今月下旬から5月にかけて、工業団地への“出前”接種や宇都宮大での週3回の集団接種に乗り出す。「働く世代や学生は仕事や学校行事への影響を心配し、接種を避ける傾向がある」として、企業や大学と連携して接種を促す狙い。

 10日時点の市内の3回目接種率は全体で50・7%だが、若いほど低く40代以下は20%台にとどまる。一方、4月以降の感染者のうち40代以下は9割を占める。

 接種券が届いても予約していない人が目立つことから、市は働く世代が接種しやすい機会を提供しようと、就労人口が多い工業団地に出向いて行う新たな集団接種を企画した。

 平出工業団地内の体育館で28日夜、清原工業団地内の清原地区市民センターで29日の日中、計510人分の接種を実施する。副反応が出ても仕事に影響しないよう、大型連休の前日夜と初日に設定し、ワクチンも要望の多い米ファイザー製を使う。

 さらに5月には「ワクチンバス」などで各工業団地の企業を訪問する巡回接種を実施できるよう、関係機関と調整している。

 宇都宮大峰キャンパスでは5月11~28日、週3回の集団接種を行う。一般市民も含め1回当たり600人分を用意。このうち200人分を「学生専用枠」として確保し、住民票が市外の学生や同大以外の学生にも接種を行う。

 市コロナワクチン対策室は「身近な所で接種できる環境を整えていくので、ぜひ早期の接種を検討してほしい」と呼び掛けている。