下校中に女児が連れ去れた三差路付近=3日午前8時5分、日光市木和田島

 「本当のことを言ってもらいたかった」。今市事件の控訴審で再び無期懲役判決が言い渡された3日、吉田有希(よしだゆき)ちゃん=当時(7)=の遺族は報道機関にコメントを出し、安堵(あんど)の一方で勝又拓哉(かつまたたくや)被告(36)への不満を打ち明けた。「地域にとっては大きい」。有希ちゃんの地元の日光市では判決を評価する声が上がったが、中には冤罪(えんざい)を懸念する意見もあった。

 2005年の事件を受け発足した自主防犯組織「大沢ひまわり隊」初代隊長の粉川昭一(こなかわしょういち)さん(54)は「地域にとって改めて(被告を)犯人だと認める判決が出たことは大きい。無罪判決だったら、真犯人は誰なのかという大きな不安につながった」と話した。

 事件以来、現在も同隊に見守られ児童が学校へ通わなければならない状況を憂えている。「(控訴審判決が)地域が事件前の姿に戻るきっかけになればいい」と期待した。