生産終了が決まったシャープ栃木工場=3日午前、矢板市早川町

 シャープ(大阪府堺市)は3日、栃木工場(矢板市早川町)での液晶テレビの生産を今年12月までに終了すると発表した。同工場は同社製品の修理・保守サービスや物流の拠点として存続する。冷蔵庫を生産する八尾工場(大阪府八尾市)も2019年9月までに生産を終える。シャープは白物家電の国内生産を取りやめ、海外生産でコスト競争力を高める。

 液晶パネル事業の不振で経営危機に陥ったシャープは16年8月、親会社で台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下に入り、戴正呉(たいせいご)会長兼社長が徹底したコスト削減、海外事業の強化などの経営改革を進めている。

 市場の成長が見込めるアジア地域を重視し、国内生産は高付加価値の製品や部品を中心にする。2工場の雇用は配置転換などで維持する。

 栃木工場は1968年にカラーテレビの工場として生産を開始した。現在、超高精密映像の「8K」テレビや4Kでも大型テレビのみを生産しているが、半世紀の歴史に幕を閉じる。

 国内のテレビ生産は亀山工場(三重県亀山市)に集約する。栃木工場には研究開発部門もあるが、2016年から順次移転しており、今年中に本社や千葉市の幕張事業所に移る。

 栃木工場の従業員は今年3月末時点で662人。今月から個人面談をするという。生産終了後はグループ会社が主に一般消費者向け製品の修理や保守のサービスを担う。また海外からの製品を含め、首都圏や東日本に出荷する物流拠点として活用され、同社栃木事業所となる。

 八尾工場は冷蔵庫生産をタイなどに移すが、事業を取りまとめる本部機能や研究開発、業務用照明の生産を継続する。