勝又被告に控訴審判決を言い渡した東京高裁の法廷。上段中央が藤井敏明裁判長=3日午前(代表撮影)

殺人容疑で再逮捕後、送検される勝又被告=2014年6月5日、今市署

勝又被告に控訴審判決を言い渡した東京高裁の法廷。上段中央が藤井敏明裁判長=3日午前(代表撮影) 殺人容疑で再逮捕後、送検される勝又被告=2014年6月5日、今市署

 2005年12月、日光市(旧今市市)大沢小1年だった吉田有希(よしだゆき)ちゃん=当時(7)=が殺害された今市事件で、殺人罪に問われた鹿沼市西沢町、無職勝又拓哉(かつまたたくや)被告(36)の控訴審判決公判が3日、東京高裁で開かれた。藤井敏明(ふじいとしあき)裁判長は一審宇都宮地裁の裁判員裁判判決について、取り調べの録音録画映像で事実認定した違法性や、殺害の日時場所の事実誤認を指摘して破棄。「状況証拠を総合すれば犯人であると認められる」などとし、一審と同様に無期懲役を言い渡した。弁護団は即日上告した。

 藤井裁判長は状況証拠の中で、被告が事件の取り調べを初めて受けた14年2月に実母へ宛てた手紙を重視。「自分で引き起こした事件」「迷惑をかけてごめんなさい」などの内容は「本件殺人を指すと読むのが合理的。犯人でなければ手紙作成を説明するのは困難」と判示した。

 被告の車の通行記録など他の証拠と合わせて、状況証拠に高い証明力を認定した。一審判決は「状況証拠だけでは犯人と認定することはできない」と評価していた。