【那須塩原】新型コロナウイルス感染拡大の影響で客足が遠のく塩原地区の門前町を活性化しようと、地元自治会や商店主などは17日、桜の名所として知られる樹齢140年近いエドヒガンザクラ「実美桜(さねとみざくら)」にちなんだ観光イベント「さねとみ桜まつり」を初開催する。午前10時から夕方まで。

 コロナ禍で観光客が減り、住民同士の交流も減りつつあることから、門前自治会、商店や旅館などでつくる門前銀座会、門前未来まちづくり協議会が中心となり、関係者に声掛けして開催を決めた。当日は実美桜をバックにした写真撮影会のほか、秋の塩原温泉まつりで繰り出す山車の前飾り「天樹龍(てんじゅりゅう)」の展示、門前若連によるお囃子(はやし)の演奏などが行われる。飲食店の一部では桜にちなんだ特別メニューが食べられる。

 同自治会地域づくり担当の君島信彦(きみしまのぶひこ)さん(51)は「塩原温泉の活気を取り戻すために、門前町内から元気を発信しようと思った」と話している。

 門前交流広場にある実美桜は、1884年10月23日に塩原街道(現国道400号)の開通式が行われた際、明治政府太政大臣の三条実美(さんじょうさねとみ)公が来訪したことを記念して植樹された。