栃木県市貝町農林課の30代の女性職員が1月、イノシシの狩猟用に町が貸し出す「くくりわな」を随意契約で調達する際、一部の業者に見積額を操作するよう求める不適切な対応を行っていたことが12日、複数の関係者への取材で分かった。町は事実関係を把握し、処分を検討している。

 関係者によると、職員は同課に勤務していた昨年秋ごろ、町内のイノシシ猟用に使うくくりわなの調達で3社から見積もりを取った際、一番低い価格を提示した県外の業者に対し、金額を引き上げて見積もりを再提出するよう求めたとされる。業者は求め通り見積書を再提出した。

 その結果、2番目に低い価格を提示していた別の業者からの調達が決まった。納入できず不審に思った県外の業者が今年2月、町に経緯を尋ねて抗議し、発覚した。

 職員は町の聞き取りに対し「従来から使っていて狩猟者が扱いに慣れている業者の製品を調達したかった」とする趣旨の話をしているという。職員は現在、別の部署に異動し休職中。

 町は12日、非公開の町議会全員協議会で事実関係を説明し「業者には損害を与えてしまった」と陳謝した。関係者の処分を検討しているとした。