元喫茶店の室内で談笑する利用者やボランティアたち

 【芳賀】町社会福祉協議会は12日、芳賀町祖母井(うばがい)の元喫茶店跡へ、障害や心の病気を抱えた人を対象にした「あすなろcafe(カフェ)」の活動場所を移した。これまでは町社協の一室などで対応していた。「公的施設は入りにくいという人もいる。元喫茶店で和やかな雰囲気になるので、気軽に訪れてほしい」と、利用を呼び掛けている。

 あすなろcafeは団体名で、3年前から、障害や心の病気を抱えた人に居場所を提供するため活動を続ける。今回、元喫茶店を活用しようと、今年1~3月、県共同募金会の「赤い羽根共同募金」制度を利用して浄財を募った。20万円ほどが集まった。

 同募金会からも30万円の協力を得て、今後1年間、元喫茶店で活動を進める。

 活動日は毎月第2火曜の午後1~3時。町社協は「気軽に集える優しい場所。当事者を中心にした新しい居場所をつくっていきたい」としている。

 移転後初日のこの日、利用者やボランティアらが町内から訪れ、交流を深めた。3年前から利用する50代の女性は「社会とのつながりを実感できるし、悩みを相談できる。気持ちが楽になり、精神的に落ち着ける」と話していた。