プロレスを目の前で観戦し熱狂する生徒たち

 【大田原】進路や目標に悩む生徒に勇気を与えようと「栃木プロレス」の選手ら7人がこのほど、大田原中の立志式に登場し、試合を行った。新型コロナウイルスの影響による約1カ月半の延期を経て実現。生で見る迫力に、観戦した生徒たちは胸を熱くした様子で、「汗をかいて何度も立ち上がる選手たちの姿に勇気をもらった」などの声が聞かれた。

 栃木プロレスは昨年6月、新型コロナ収束後の日本をプロレスで元気づけようと設立された。県内各地のイベントで試合を行っているが、小中学校で行うのは初めて。

 3月中旬に行われた立志式への登場は、同校の国峯匡洋(くにみねまさひろ)教諭(36)が「式でプロレスの生の熱量を見せてほしい」と栃木プロレスに相談し実現した。

 式は2部制で、第2部では大谷晋二郎(おおたにしんじろう)選手(49)が「プロレスを通じて、子供のいじめ撲滅」をテーマに講演。その後、体育館に設置されたリングでシングルマッチと2対2のタッグマッチが行われた。

 リングを囲んだ生徒たちは、選手の頑張る姿に次第にのめり込み、最終的には全員椅子から立ち上がり、リングをたたいて応援するなど大きな盛り上がりを見せた。終了後も興奮覚めやらぬ様子で、選手の元にはサインを求めたり、ベルトを触らせてもらったりする生徒たちの行列ができた。

 実行委員の猪瀬日菜子(いのせひなこ)さん(14)は「最初はプロレス観戦に抵抗があったが、何度も相手に立ち向かう勇気を学んだ。薬剤師の夢に向かって頑張りたい」と話していた。

 子どもの時からプロレス好きの国峯教諭は、憧れの大谷選手からチョップを受け、「当時から活躍していた選手。受け取ったエネルギーを生徒たちに還元していきたい」と話した。