24日にお披露目される架空のヘッドマーク

 【茂木】未成線「長倉線」観光ツアーの誘客に力を入れる町は、日の目を見なかった長倉線の機関車に付ける架空の「ヘッドマーク」を製作した。ツアーに関心を引き付け、参加者を楽しませる狙いだ。24日に真岡鉄道が企画するツアーで、同鉄道のSLの先頭に装着してお披露目される。

 ヘッドマークは、美術系大学で学んだ町職員加藤光樹(かとうこうき)さん(30)が昨年デザイン。それをそのまま、旧国鉄時代の仕様と同じ直径66センチの「実寸」で製作した。鉄やステンレス、アクリル板などを使い、看板業者と細部を詰めて再現した。真岡鉄道のSLへ実際に取り付けられるように作り、重さは約7・5キロある。

 加藤さんが「長倉線の路線近くの鎌倉山から見る雲海の中を列車が走る姿を思い浮かべた」という図柄で、立体感や奥行きが出ている。「ながくら線」「未成線の旅」の文字はレトロ調で、「ゆうづる」などの傑作ヘッドマークを生んだ旧国鉄の名デザイナー黒岩保美(くろいわやすよし)さんの作品をほうふつとさせる。

 24日のツアー「真岡線×長倉線コラボ特別ツアー」では、真岡鉄道茂木駅構内でSLもおか号にこのヘッドマークを装着。写真撮影ができる。同日以降は町役場に展示するなどして、未成線ツアーのPRに役立てるという。

 未成線ツアーの生みの親で、町商工観光課の滝田隆(たきたたかし)課長は「満足いく出来。本物には及ばないまでも、往時をイメージしてもらえれば」と話した。

 同日のツアーのほか、町観光協会は長倉線を歩く春季ツアーを5月7日まで開催している。いずれも参加申し込みを受け付けている。(問)真岡鉄道旅行センター0285・84・7913、町観光協会0285・63・5644。