渡良瀬遊水地にいるコウノトリのつがい=2月(平田政吉さん提供)

 小山市は30日、同市下生井の渡良瀬遊水地で営巣している国の特別天然記念物コウノトリのペアについて、「少なくとも1羽のひなが29日にふ化したと推定される」と発表した。

 ボランティアの「渡良瀬遊水地見守り隊」の観察記録を基に、専門機関の兵庫県立コウノトリの郷公園などが判断した。市によると、親鳥がひなに餌を与える吐き戻し行為が29日に1回、30日に2回観察された。ひなの写真や動画は撮影できていない。

 ひなの姿が確認できれば、渡良瀬遊水地での野外繁殖は3年連続。国内でコウノトリが絶滅した1971年以降では、東日本での野外繁殖は2020年の渡良瀬遊水地の例が初めてだった。

 市は繁殖期のコウノトリに人が近づくと子育てに悪影響があるとして「驚かさないよう静かに、優しく見守ってほしい。巣には絶対に近づかないでほしい」としている。