人工巣塔に飛来したコウノトリ(井上民利さん提供)

 栃木市がコウノトリの生息環境整備のため2月末、渡良瀬遊水地内に設置した人工巣塔で、コウノトリが目撃され始めた。

 目撃されたのは、設置した2基のうち第1調節池の北エントランス近くの巣塔。写真愛好家で遊水地をたびたび訪れている野木町丸林、自営業井上民利(いのうえたみとし)さん(68)は29日午前6時20分ごろ、巣塔の上に止まるコウノトリ1羽を発見した。

 くちばしをたたき合わせて音を出す「クラッタリング」をしており、もう1羽が近くを飛んでいたという。井上さんによると、28日に目撃した人もいる。

 市は、巣塔で目撃されたコウノトリは以前から周辺に飛来していた雄の「カズ」の可能性が高いとみている。クラッタリングは求愛行動としても行われる場合があり、担当者は「今後、カップルが成立して定着してくれることを期待したい」としている。