修了証書を受け取る大門教諭

大門教諭(前列中央)と生徒会メンバーら

卒業生からサプライズで卒業証書を受け取った大門教諭(黒羽中提供)

修了証書を受け取る大門教諭 大門教諭(前列中央)と生徒会メンバーら 卒業生からサプライズで卒業証書を受け取った大門教諭(黒羽中提供)

 栃木県大田原市の黒羽中で24日、1、2年生計157人の修了式が行われ、式典終了後、3月末で定年退職する大門(おおかど)フミ養護教諭(60)のサプライズ修了式が行われた。生徒が手作りした修了証書や全校生徒からのメッセージを受け取った大門教諭は「素晴らしい生徒たちに出会えて幸せ。38年間の教員生活を黒羽中で終えることができて良かった」と笑顔で話した。

 大門教諭は2015年度から7年間、同校で勤務。毎朝、各教室をあいさつして回り、生徒の健康管理を欠かさなかった。その笑顔と明るさに救われた生徒も多かったという。

 式は、大門教諭が3月末で定年退職することを知った生徒たちが計画。2週間前から全校生徒のメッセージを集めるなど準備を進めてきた。

 1、2年生の修了式後、「これから大門先生の修了式を始めます」のアナウンスを合図に、スライドショーが始まった。感謝の気持ちを込めたB4サイズのメッセージカードを持った生徒たちの姿が次々映し出されると、最初は戸惑っていた大門教諭も涙を見せた。

 その後、生徒から修了証書や卒業生も含めた224人分のメッセージカード、38年間の教員生活にちなみ、大門教諭が好きなピンクや赤の花38本の花束などが贈られた。2年高橋歩夢(たかはしあゆむ)さん(14)は「お世話になった先生の節目に、みんなで計画してサプライズで祝うことができて良かった」と喜んだ。

 卒業式前日の9日には、卒業生らによるサプライズ卒業式も行われ、卒業証書も受け取っていた大門教諭。「生徒数は少しずつ減っているけれど、黒羽を盛り上げていこうという気持ちは今も変わらない。本当にありがたい」と感謝していた。