無投票で4選を決め、花束を受け取る小菅一弥氏(右)=22日午後5時35分、壬生町福和田

 壬生町長選は、現職の小菅一弥(こすげかずや)氏(60)が3期連続の無投票で4選を果たした。新庁舎建設や米国系会員制量販店「コストコ」の誘致に成功するなど実績を積み上げ、小菅町政を支える自民党の佐藤勉(さとうつとむ)衆院議員(69)や町議らの支持基盤も盤石で、今回も対立候補擁立の動きは出なかった。

 3期目は積極的な施策が目立った。コストコの誘致は、トップセールスが実を結んだ。全国藩校サミットを開催し「論語教育の町」を発信。いち早く取り組んだ小中学校のリモート授業は、新型コロナウイルス禍に対応できた。

 民間の住みよさ調査の評価は町ながら、県内各市を上回る。しかし人口増にまでは至っていない。2020年国勢調査の人口は3万9474人。前回調査から一転して減少に転じた。1期目に掲げた「人口1万人増で5万人の単独の市」の目標に近付けるか、4期目はその本気度が問われる。

 20年度から新庁舎建設や清掃センター基幹的改修などの大型事業が相次ぎ、起債残高は大幅に増加。今後も増額が見込まれ、慎重な財政運営が必要になる。

 無投票が続いたことで町政に町民の批判の声が届きにくくなり、多選による組織の緩みも懸念される。そうした問題にも細心の注意を払った町政運営が求められる。