宇都宮地方気象台が1日発表した7月の気象速報は記録的な暑さとともに、県内で同月の降水量が平年より少なかったことも示した。台風12号の影響があったにもかかわらず、平年値のある全18地点のうち、14地点で平年値を下回った。同気象台の担当者は、気温を下げる雨が少なかったことが、同月の平均気温を高めた要因の一つと指摘した。

 同気象台によると、台風12号(同月27~29日)の影響を受けた日光市内の4地点を除く14地点で、同月の降水量が平年値を下回った。小山74ミリ(平年比44%)、足利85ミリ(同55%)、栃木120・5ミリ(同63%)と特に県南で少なさが目立った。

 宇都宮は166ミリで、平年比81%だった。例年夏に雷が多く「雷都」と呼ばれる宇都宮だが、雷を伴った夕方の降水は同月、2回しかなかった。

 本県は地形上、夏に雷を伴った夕立が発生しやすい。南から入る暖かく湿った風が北西部の山に当たり積乱雲が発達するためで、宇都宮の4~9月の雷日数平年値は全国一の24・8日となっている。

 同気象台の勝田豊(かつたゆたか)気象情報官は「今年の7月は夕立が少なかった」と指摘。勢力の強い高気圧の影響で、積乱雲が発達しづらかったという。

 気温を下げる効果のある夕立が発生しない日が続き、夜間も暑さが続いたことが、月平均気温を高めた一因になった。勝田気象情報官は「災害が起きない程度に適度な雨が降った方が望ましい。夜の暑さも和らぐ」と話している。