「あさひなぐ」は、高校のなぎなた部を舞台にした人気漫画。昨年、映画化された際には、佐野市内の高校跡での撮影も話題になった▼女子高生が手にする武具の基になった本物の薙刀(なぎなた)の企画展が、奥日光の日光二荒山神社中宮祠で開かれている。刀身と柄、さやの外装5組10点は、今秋にも国の重要文化財(重文)に指定される▼13、14世紀の作だが、保存状態が良く希少価値は高いという。柄に銅板が巻かれた3組は、同じく重文のみこしに合わせた祭礼用と見られるが、他の2組は刃こぼれがあり、実際に使われた可能性をうかがわせる▼週末には多くの来場者があり、特に外国人観光客が興味深そうに見入っているそうだ。猛暑とは縁遠い奥日光。刀身の輝きが涼しさを増してくれる▼一方、映画の影響か、県内で武道、スポーツとしてのなぎなた人気が高まっている。県なぎなた連盟関係では宇都宮、足利、小山、栃木で教室が開かれている。宇都宮市連盟は小学1年から70代までの男女約50人が汗を流す。今年は体験会への応募が相次ぎ、例年を上回る10人が新たに加入した▼「礼儀が身につき健康、友だちづくりもできる。いつでも申し込みを」と同連盟の宮本典子(みやもとのりこ)理事長。22年栃木国体の正式競技であり、世界大会もある。本県から頂点を極める選手の誕生を期待したくなる。