山岳部員らが登山の心構えなどを学んだオンラインによる研修会=21日午前、県庁南別館

 大田原高の生徒7人と教員1人が犠牲となった那須雪崩事故から27日で5年となるのを前に、県教委は21日、事故の再発防止などを目的とした研修会をオンラインで開いた。雪崩事故の検証委員を務めた名古屋工業大の北村憲彦(きたむらかずひこ)教授(63)を講師に迎え、県立高5校の山岳部員ら生徒44人と教員7人が登山の心構えや命を守るための行動を学んだ。

 生徒を交えた研修会は今回で3回目。北村教授は那須雪崩事故について「雪上訓練という目的はあったが、具体的にどう行動すれば良いのか目標が不明確だった」と指摘した。

 研修では新人向けの登山を想定し、生徒たちがグループで話し合いながら目的や目標を設定。地図にリスクの高い場所や目印となる箇所を書き入れた。

 北村教授は「計画を立てる段階でみんなで発言し、同じ意識を持つことが重要」と強調。登山の原則は「自然に挑まないこと」だとして、「異変を感じたら遠慮せずに伝えてほしい」と一人一人がリスク管理を徹底することの大切さを説いた。

 栃木女子高1年の山口陽香(やまぐちはるか)さん(16)は「自分たちで地図を読み取ることが、事故の防止や山登りを楽しむことにつながると分かった」と話した。