看板商品の一つのスイートポテト

滝田洋一さん

看板商品の一つのスイートポテト 滝田洋一さん

 食欲をそそる艶やかな焼き色。型紙をはがして頬張れば、なめらかな舌触りと一緒に素朴な甘みが口いっぱいに広がる。馬頭商店街で大正元年から続く森川屋菓子店の「スイートポテト」は、サツマイモ好きにはたまらない逸品だ。

 材料は厳選したベニアズマ、たっぷりのバター、牛乳など。お歳暮用にと一度に数百個も注文する県外客もおり、那珂川町ブランド認定品にも選ばれている。

 考案したのは4代目店主の滝田洋一(たきたよういち)さん(51)。25年前、知人に贈られたサツマイモで試しに作って販売したところ評判を呼び、ベイクドチーズケーキの「なめらかはんじゅくちーず」と共に、今や店の看板商品の一つに成長した。

 滝田さんは県内の和菓子店と洋菓子店の両方で修行し、20代後半で店に入った。手探りでもがいていた頃に生み出したヒット作だけに「イモをもらわなかったら誕生していなかった。何げなく作ったものだけど、いないと困るパートナーかな」と愛着がある。

 商店街の跡取りらしい、人懐っこい兄貴分の風情。「とにかく(品質や衛生面で)悪いものは出さない」と、きっぱりとした口調で信条を語る。

 ◆メモ スイートポテトは200円、なめらかはんじゅくちーずは170円。いずれも那珂川町北向田の道の駅ばとうでも販売▽同町馬頭333の2▽営業時間 午前8時~午後5時半▽不定休▽(問)0287・92・2117