県中体連の大会統合イメージ

 栃木県中学校体育連盟は18日、県教育会館で理事会を開き、2023年度から県春季大会と夏季の県総合体育大会を統合することを確認した。熱中症対策として、例年酷暑の7月下旬に集中する県総体を前倒しし、選手や学校関係者らの安全を確保するため。県中体連主催大会は県総体と県新人大会の二つになり、選手や学校関係者の負担軽減が見込まれる一方で、選手の活躍の場が一つ失われることにもなる。

 現行の県総体には19競技が名を連ね、7月中旬以降に地区大会、県大会を開催している。8月の上位大会の予選を兼ねるため、中止や延期も難しい過密日程の中で行ってきた。気温が連日30度を超えることもある酷暑の中での大会で、熱中症で病院に運ばれる選手が続出する年もあり、生徒らの健康の安全が懸念されていた。

 20年2月、県中学校長会から統合に関する意見書が提出され、県中体連は理事を務める各競技の代表者らを対象としたアンケートを実施。21年は理事会で議論を重ね、12月の理事会で賛成多数により統合を決定、今回の理事会で改めて理事たちに通達した。

 現在、全国的には春季大会を実施している都道府県は本県、群馬、山梨、滋賀、奈良の5県と少数派。新人大会もなく中体連の大会は夏季のみとしている自治体も20ある。

 今回の統合で、例年6月上旬に行ってきた県春季大会がなくなり、県総体は7月第2週、地区予選は6月の第2週に実施予定。会期に余裕ができ、空調設備など環境の整った会場の確保もしやすくなる。

 長谷川智(はせがわさとし)会長(60)=宇都宮市泉が丘中校長=は「命に関わる事案が起こってからでは遅い。選手の活躍の場がなくなるということもあるが、安全確保を最優先に考えた」と理解を求めた。高橋高(たかはしたかし)理事長(58))=同上河内中校長=は「昔と気象環境も変わっている。一つ一つを丁寧に準備し、充実した大会にできれば」と話した。