自治医大付属病院と自治医大

 第116回医師国家試験の合格発表が16日に行われ、自治医大(栃木県下野市薬師寺)の受験者が全員合格を果たした。合格率は10年連続で全国最高となった。受験者全員が合格したのは同大のみで、3年続けて合格率100%を達成。オンラインと対面の講義を併用し、成績に課題がある学生向けに特別補講を行うなど、手厚い学習支援が奏功した。

 試験は2月に行われた。厚生労働省によると、受験者数は計約1万人で、合格率は91.7%。自治医大からは125人が受験した。

 同大では全寮制という特性を生かし、夜間に特別補講を行うなど試験対策を強化してきた。新型コロナウイルスの感染拡大で講義や実習が制限されたこともあったが、講義動画の配信に加えて対面の補講も並行して行い、学びを支えた。教員と大学職員が連携し、精神面でも学生のケアに取り組んだ。

 同大は地域医療の担い手確保を目的に設立され、各都道府県から毎年数人ずつが入学する。卒業後に出身地で医師として働くと、貸与された授業料などの返済が免除される。

 岡崎仁昭(おかざきひとあき)医学教育センター長は「学生を鍛えて地元へ戻すことが大学としてのミッション。困難な状況の中、受験者はよく頑張ってくれた」と喜んだ。