代表候補合宿から戻ってきた栃木SCの小堀。2年後のパリ五輪代表入りを目標に今後の活躍を誓う=河内総合運動公園陸上競技場

 サッカーU-21日本代表候補合宿(7~9日、千葉県内)で、世代別代表候補に初めて選出されたJ2栃木SCのFW小堀空(こぼりそら)(19)=宇都宮市出身=が躍動。横浜FMと対戦した9日の練習試合ではゴールも決めた。豊郷中時代から下部組織に所属し、トップチーム昇格2年目で巡ってきた飛躍の好機。合宿での経験を糧にチームの主力を目指すとともに、代表チームに定着しての2024年パリ五輪出場を目標に掲げた。

 夢から目標へ、確かな一歩を踏み出した。後半から出場した練習試合。10分にマイナス気味のクロスをスライディングで合わせてネットを揺らした。「結果を残さないと代表に残れないと思っていた。自分のできる限りを出せた」

 合宿では心身の両面で同世代のトップレベルを体感した。パスの正確さや強さ、トラップの技術に「質が高かった。チームに帰ってももっと高い意識でやらないと」。五輪だけでなくA代表入りを狙う仲間たちの意欲もひしひしと感じてきた。

 通用した部分もある。186センチの長身でありながら縦横無尽に動ける走力を発揮。栃木SCユース時代にウイングで起用された経験もあり、「走力はあると思っていたし、出せたと思う」。U-21日本代表が23~29日に出場するドバイカップU-23(UAE)のメンバー入りへ手応えをつかんだ。

 栃木SCの下部組織を経てトップチームに加入した選手として初の世代別代表入りとなった。ユース監督として小堀を3年間指導した浜嶋淳郎(はましまじゅんろう)トップチームコーチは「コーチ陣が地道に育ててきた選手だし、率直にうれしい」と喜ぶ。

 Jリーグの下部組織の強豪チームは全国各地から有望選手をスカウトしているが、栃木SCは県内の選手のみ。それだけに小堀の選出はより重みがある。浜嶋コーチは「下部組織のコーチや選手の励み、刺激になる」と好循環を期待する。

 J2でも開幕から3試合連続先発出場中の小堀。パリ五輪への思いはより明確になった。「同世代の選手の良い点を取り入れていけば、五輪出場も不可能じゃない」。栃木SCのエース、そして五輪代表のエースへ妥協せず己を磨く。