小学6年生で震災を経験した仙台市出身のブレックス・荒谷。競技に打ち込めることのありがたさを感じながら成長を続けてきた=2021年12月26日、ホーム島根戦より

 東日本大震災から11日で11年。復興への取り組みが各地で続く中、被災地への思いを胸に刻む栃木県関係アスリートがいる。バスケットボールB1宇都宮ブレックスの荒谷裕秀(あらやひろひで)(23)は震源地に近い仙台市で被災した。節目を前に「日常の尊さ」に感謝し、「プレーで恩返しを」と決意を新たにしている。

 激震が愛する故郷・仙台市の全てを変えた「あの日」から11年。宇都宮ブレックスの荒谷裕秀は「日常の尊さ」に感謝し、コートに立っている。

 被災当時は卒業式を目前に控えた小学6年生。自宅は大きな被害を免れたものの、多くの友人宅は半壊、全壊の惨状で、体育館での避難生活を余儀なくされていた。朝から食料や水の配給に並ぶ日々は「本当に不安だった」と振り返る。