震災から11年を迎える双葉町。線路左に写るJR双葉駅西側の造成地では復興住宅の建設が進んでいる=10日午後6時、福島県双葉町

 東京電力福島第1原発事故の影響で唯一、全町避難が続く福島県双葉町。10日、公営住宅などの建設現場を電車のヘッドライトが照らした。

 震災前に7100人いた町の人口は、今年2月末時点で5625人。避難生活は長期化し、町内で生活できている人は現在も一人もいない。

 「帰還困難区域」が町面積の95%を占める。このうちJR双葉駅周辺など一部は「特定復興再生拠点区域」として、6月以降に避難指示が解除される。現在はインフラ整備が加速している。

 今年1月には住民帰還に向けた「準備宿泊」が始まり、6日時点で延べ20世帯27人が申請した。

 キャンドルを灯(とも)す活動をするため同町を訪れた、いわき市、主婦(51)は「人の数だけ物語がある。頑張っている姿を福島から発信していきたい」と話した。