耐震改修優秀建築賞を受けた北小校舎(市教委提供)

天井を設けず、小屋組や補強材が見られる校舎内部

耐震改修優秀建築賞を受けた鹿沼北小の校舎(鹿沼市教委提供)

耐震改修優秀建築賞を受けた北小校舎(市教委提供) 天井を設けず、小屋組や補強材が見られる校舎内部 耐震改修優秀建築賞を受けた鹿沼北小の校舎(鹿沼市教委提供)

 【鹿沼】国内最大級とされる木造校舎で、昨年1月に耐震工事が完了した泉町の北小校舎がこのほど、防災・安全性や意匠などに優れた建築物を表彰する本年度の「耐震改修優秀建築賞」(一般財団法人日本建築防災協会主催)を受賞した。県内建築物の受賞は昨年同賞に選出された、足利市の史跡足利学校大成殿に続いて2例目。市教委は「今回の改修は歴史的建造物を残しつつ、教育環境を向上させるという地域の思いが反映されている」と喜んでいる。

 同校校舎は1935年建築。木造2階建てで、延べ床面積約4589平方メートル。2014年の耐震診断で性能不足とされたことを受け、市は15年に耐震補強技術検討会を立ち上げ改修方法などの検討を開始。木造建築耐震化の第一人者で東京都市大の大橋好光(おおはしよしみつ)名誉教授の助言を受け、宇都宮市の「山崎企画設計」が設計や工事監理を主導した。実施設計費などを含めた工事事業費は12億5千万円。

 改修は歴史的な価値を残しつつ、(1)校舎として使い続ける(2)現状の形をできるだけ残す(3)児童が過ごしやすい校舎-の3項目を基本に実施した。南、西、北棟と「コの字形」に並んだ校舎のうち、西棟は鉄筋コンクリート造り、南、北棟をつなぐ中央廊下は鉄骨造りに変更し耐火性能を向上。天井や壁をいったん剥がし、新たな梁(はり)や筋交い、合板を組み込むことなどで耐震補強を行った。