栃木県内では8日、新たに計631人の新型コロナウイルス感染者が確認され、累計感染者は5万122人と5万人を超えた。オミクロン株による第6波の影響で、3万人を超えた2月8日から約1カ月で2万人増えたことになる。1日当たりの新規感染者数はピークを越えたが、病床使用率とともに高止まりの状態が続く。高齢者施設や学校、保育施設などでクラスター(感染者集団)が多発し、高齢者の死者に加え子どもの感染者も増加しており、県は施設での感染防止対策の徹底やワクチン接種の加速化に力を入れる。

 2020年2月に県内で感染が初確認されて以降、1万人に達するまでに約1年半、2万人を超えるまでに約5カ月を要した。しかし今年に入り第6波が猛威を振るい、わずか15日間で3万人を突破。その後感染爆発のピークと重なり、12日間で4万人、16日間で5万人を超えた。

 本県は1月27日にまん延防止等重点措置が適用された。当初は2月20までの予定だったが、感染が収まらずに3月6日まで延長。その後21日までの再延長が決まり、重点措置期間は2カ月近くに及ぶ。

 クラスターの発生状況を見ると、第6波の計107件のうち、高齢者施設が41件と全体の4割近くを占める。学校・部活動は18件、保育施設も16件と多い。2月以降は10歳未満の感染者が増え、2月24日~3月2日の1週間では全体の18.1%を占め全年代で最多となった。

 県内の死者数は212人。このうち第6波での死者は95人で、70代以上が91人と9割以上を占める。病床使用率は30%台と高止まりの状態が続く。

 県は「ワクチン3回目のさらなる加速化が必要」として、1日の接種回数を2万回とする目標を設定。県営接種会場で会社単位での一括予約を行うほか、福祉施設利用者の優先枠を設ける。5~11歳へのワクチン接種についても安全性の周知に取り組むとしている。