サロン「みんなの保健室」で開かれた口腔ケアの講演会。講師の水沼常務理事は口腔と全身の健康との関連について解説した=2月中旬、宇都宮市伝馬町

 加齢に伴い、歯や口腔(こうくう)の機能が低下する「オーラルフレイル」。全身に関わるさまざまな病気を引き起こし、要介護のリスクを高める。後期高齢者のオーラルフレイルを早期に発見できれば、介護を予防し社会保障費の抑制にもつながる。県歯科医師会の水沼秀樹(みずぬまひでき)常務理事(59)は「ささいな口腔機能の衰えを軽視しないことが重要。それが高齢者の健康寿命を伸ばすことになる」と強調する。

 2月中旬、宇都宮市伝馬町にあるサロン「みんなの保健室」で開かれた口腔ケアに関する講演会。地域の保健師など15人が集まった。

 講師を務めた水沼常務理事がスタートの合図をすると、参加者はのどぼとけを軽く押さえ、唾を飲み込んだ。30秒間で何回できるかを数え、飲み込む機能を確認する「反復唾液嚥下(えんげ)テスト」。機能が低下していると、2回しか飲み込めない人もいるという。水沼常務理事は「こうしたチェックを行い、高齢者のオーラルフレイルに注意してほしい」と呼び掛けた。