渡良瀬遊水地の第3調整池に設置された人工巣塔

 【栃木】国の特別天然記念物コウノトリの生息環境整備のため、市が渡良瀬遊水地内で進めてきた人工巣塔2基の設置工事が完了し、3日、完成報告会が開かれた。

 人工巣塔は全長15メートル。コンクリート製の支柱の頂上部に直径1・8メートル、深さ約45センチの鉄製の巣台が付いている。設置場所は第1調節池の北エントランス近くと第3調節池の東赤麻橋付近の2カ所。

 市は昨年、ライオンズクラブ国際協会333-B地区から人工巣塔2基の寄贈を受け、小山市内の巣塔や餌場の位置などを考慮して設置準備を進めてきた。

 第3調節池で開かれた報告会には同クラブ関係者ら12人が参加。市は「報告会の準備をしていたところ、近くでコウノトリが餌をついばむ姿が見られた」と住みよい環境をアピール。大阿久九二男(おおあくくにお)前同地区ガバナーは「コウノトリが栃木市に定着してほしい」と期待した。

 市によると、コウノトリの繁殖時期は2月ごろから。今シーズンの営巣は難しく、ペアの誕生は来年以降になる見込み。