新調したこいのぼりを取り付ける蔵の街遊覧船の関係者

 【栃木】傷んだこいのぼりを新調しようとNPO法人「蔵の街遊覧船」の船頭たちが2月28日まで行っていた「巴波(うずま)川鯉(こい)のぼりファンディング」で、目標額の1・8倍に当たる108万8千円の支援金が集まった。今年も無事に「いいこい」にちなんだ1151匹のこいのぼりが川幅いっぱいに泳げることになった。期間は今月12日~5月10日を予定している。

 市中心部の巴波川で遊覧船を運航している同法人が2012年に始めた「うずまの鯉のぼり」。年間約3万9千人が訪れたが、新型コロナウイルス感染拡大による運休の影響で昨年の客数は約6分の1に減った。劣化したこいのぼりの購入資金が捻出できなくなっため、昨年12月にクラウドファンディングを始めた。

 目標額は60万円。県内外から郵便書留などで191人が善意を寄せ、中には30万円の大口の寄付もあったという。同法人の中村明雄(なかむらあきお)船頭マネジャー(64)は「最初はこんなに集まると思っていなかった。ありがたい」と感謝した。

 2月28日には船頭ら10人がこいのぼりの準備作業を行った。新品のこいのぼりを手にしたメンバーは笑顔を見せ、川幅に合わせたひもに1匹ずつ丁寧に取り付けた。

 遊覧船は今月11日まで運休中。2月の船頭試験に合格した森克茂(もりかつしげ)さん(62)は「蔵の街の情緒が好き。船頭として魅力を伝えたい」と再開を心待ちにしていた。

 今年は子どもたちがこいのぼりを描いたアクリル板を設置する新たな試みも企画している。