投手の負担減で、継投のタイミングなど投手起用の選択肢が増える(文と写真は関係ありません)

 学童野球のルールが今年、(1)1試合6イニング制、試合時間1時間30分(2)ホームベースを一般用に拡大-に改正される。ホームベースについては、本県では以前から一般用を使用してきたが、試合の短縮は、戦術や選手起用などが大きく変わる可能性がある。実際に指揮を執る監督の声を織り交ぜながら、守備面、攻撃面に分けてルール改正の影響を探る。

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 イニング、試合時間が短縮することによって、これまで以上に「1点の重み」は増す。

 投球数制限は1日70球。県野球連盟によると「先発投手が70球に近づくのは多くの試合で五回。制球が乱れた場合は四回のこともある」という。このため、各チームは2、3人の投手を育成している。

 1イニング短縮は、投手起用でどんな戦術の変化が考えられるのか。チームの選手構成にもよるが、エースが制限数近くまで投球するのであれば、リリーフの負担は軽減する。力のある投手が複数いれば、継投のタイミングを早めることができる。それは先発投手は初回から全力投球ができるということにつながる。

 旭町学童(小山)の荒川晴紀(あらかわはるき)監督は「昨年は3人の投手を考えたが6イニングなら2人でいける。それに先発投手が最初から飛ばせる」とみる。大平南中央クラブ(栃木)の生井康雄(なまいやすお)監督は「先発が抑えていれば長く投げさせ、試合の流れを変えたい場合は思い切って替えられる。投手起用の選択肢は増える」と解説する。

 捕手の返球の負担も減る。荒川、生井両監督ともに「やりたくない」としたが、捕手の負担軽減から、チーム事情によっては「捕手をリリーフとして登板させるケースが増えるかもしれない」との見方もある。

 1点の重みが増すことから、不用意な失点は避けたい。四死球や失策での出塁を防ぐことはもちろんのこと、適切な中継プレーや素早いカバーなどがより重要になる。荒川監督は「堅い守りが求められる」。生井監督も「細かいプレーが大切になる」と、ともに守備強化をポイントに挙げた。

 10分の時間短縮も影響は小さくない。県野球連盟は「代表決定戦や接戦で影響が出るのではないか」と分析。荒川監督は「テンポ良く抑えて守りの時間を減らし、攻撃の時間を長くしたい」とし、「やってみないと分からない部分があるが、練習や練習試合で対策を徹底したい」。生井監督は「しっかりミーティングをやらなければ」と語った。