全国と本県の自殺者数の推移

 栃木県内の2021年の自殺者数は370人で、4年ぶりに増加したことが28日までに県のまとめで分かった。20年の349人から21人(6・0%)増えた。新型コロナウイルス禍が長引き、生活環境の変化が影響したとみられるという。特に30代女性、40、50代男性の増加が目立った。人口10万人当たりの自殺者数(自殺死亡率)は前年比1・0人増の19・1人となり、全国(16・5人)より高かった。

 警察庁の自殺統計などに基づく県障害福祉課のまとめで分かった。全国の自殺者数は21年2万984人で前年より97人(0・5%)減った。

 県によると、県内自殺者数は09年の630人をピークに減少傾向が続いていた。21年の自殺者数を男女別で見ると男性247人、女性123人。女性は前年より20人増えた。

 年代別では50代が73人で最も多い。40代68人、70代50人、30代49人などと続いた。19歳以下は14人だった。前年と比べ、30代女性は12人、40代男性も12人、50代男性は19人増加した。

 職業別で見ると「被雇用者」115人、「その他無職者」99人、「年金等生活者」85人、「自営業」27人など。年金等生活者は雇用保険受給者なども含み、前年(61人)から大きく増えた。

 原因・動機別(複数選択)では「健康問題」173人、「経済・生活問題」60人、「家庭問題」59人、「勤務問題」38人などだった。

 県障害福祉課の担当者は「経済的な面も含め、コロナ禍の環境の変化が大きく影響したと考えられる。(自殺対策の)取り組みをさらに進めていきたい」と話した。