30日午前11時5分ごろ、足利市栄町2丁目のJR両毛線第三太田踏切で、同市錦町、無職の男性(74)が、小山発高崎行きの上り普通電車にはねられ、死亡した。現場は警報機や遮断機のない4種踏切で、JR東日本によると、以前は通行人に踏切の存在を知らせる音声装置を設置していたが、昨年撤去していた。

 足利署などによると、電車の運転士は男性が自転車を押しながら踏切を渡っていたのを発見し、ブレーキをかけたが、間に合わなかったという。

 JR東によると、1993年ごろ同踏切に音声装置を設置したが、故障が多かったため2017年1月末に撤去。撤去後は運転士に汽笛吹鳴を促す標識を設置していた。通行人の安全を考慮し、踏切の廃止について足利市と協議していたという。

 事故で同線は小山-桐生駅間の上下線で運転を見合わせ、午後1時43分に再開した。両駅間の上下線4本が区間運休、同5本が最大2時間18分遅れ、約750人に影響した。