新型コロナ感染拡大前の献血会場で、骨髄バンク事業について説明するボランティア(右)=1月上旬、県庁

田代律子さん

新型コロナ感染拡大前の献血会場で、骨髄バンク事業について説明するボランティア(右)=1月上旬、県庁 田代律子さん

 県内で減少が続いている骨髄移植のドナー(提供者)。登録を呼び掛ける「説明員」として活動する高根沢町太田、田代律子(たしろりつこ)さん(59)は、約13年前にドナーから骨髄提供を受けた経験を持つ。「助けてもらった恩返しに」と活動に励み、ドナーの登録者増と、骨髄移植によって一人でも多くの命が救われることを願っている。

 2008年、田代さんは「急性リンパ性白血病」の診断を受けた。抗がん剤治療に取り組む中、翌年にドナーから骨髄移植を受けられることが決まった。「生きられるかもしれない」。ようやく見えた希望だった。

 だが、移植後は自身との戦いだった。体が食べ物を拒絶し、幾度も心が折れそうになった。闘病生活で体重が10キロ落ち、知り合いに姿を見られないようにと、買い物は重い体を引きずりながら隣町まで足を運んだ。