外耳道湿疹になった耳の中。湿疹で耳だれが見られる

正常な耳の中

深美悟教授

外耳道湿疹になった耳の中。湿疹で耳だれが見られる 正常な耳の中 深美悟教授

 気持ちがいいからと、ついついやってしまう耳掃除。やり方や頻度を間違えると、病気やけがを引き起こすこともある。獨協医大耳鼻咽喉・頭頸部(けいぶ)外科の深美悟(ふかみさとる)教授に、耳掃除の正しいやり方などを聞いた。3月3日は「耳の日」。

 耳あかは、耳垢(じこう)腺や皮脂腺から出る分泌物、はがれ落ちた皮膚などからできている。深美教授によると、耳あかには乾いたタイプと湿ったタイプがあり、世界的には7、8割が湿っている。ただ、日本人は大半が乾いたタイプだという。この性質は遺伝に基づいている。いずれも耳には自浄作用があるため、基本的には何もしなくても外へ排出される。

 耳掃除のメリットは、あかを取り除くことで耳の違和感を解消できる点。中には耳掃除が好きで、行うと落ち着く人もいるかもしれない。

 ただ、習慣やかゆみがあるなどの理由で頻繁に行っていると、耳あかだけでなく内部の表皮も削ってしまう。また耳あかは酸性で、菌の増殖を抑制する働きがある。度重なる掃除によって「耳の内部はきれいになったように思えるが、むしろ真菌やばい菌が住みつきやすい環境を作り出してしまう」(深美教授)。