ガールスカウト県第23団が昨年11月に実施したアンケート結果

進路指導の資料を見つめる鶴見教諭。「進路選択には親や周囲の環境の影響が大きい」と話す=21日午後、壬生町藤井

ガールスカウト県第23団が昨年11月に実施したアンケート結果 進路指導の資料を見つめる鶴見教諭。「進路選択には親や周囲の環境の影響が大きい」と話す=21日午後、壬生町藤井

 男子と比べて低い傾向が続く本県女子の4年制大学進学率。自らの活動から、ジェンダーを前提にした人の意識や世の中の構造を実感する県内の女子高校生もいる。進路選びはその後の就職や人生設計への影響が大きいだけに、現場の教員は一人一人の希望に沿った選択の後押しに腐心する。教員や高校生の声を聞いた。

 昨年11月、大田原市の産業文化祭会場。市内を拠点に活動するガールスカウト県第23団は、「ジェンダー平等」をテーマにアンケートを実施した。

 問いは「男女って平等?」だ。来場者が模造紙の回答欄にシールを貼る方式。96人が「平等」、187人が「平等でない」を選んだ。

 自由に思いを書いた付せんを貼り付ける模造紙には「女だからと決め付けられる」「管理職は男性ばかり」など、市民の率直な経験談や意見が並んだ。

 団員の大田原市、高校1年女子生徒(16)は「こんなに不平等があるなんて」と驚いた。

 同市、高校3年女子生徒(18)はアンケートの活動後、ジェンダー平等について考えるようになった。周囲で男子が保育士を目指すことについて「意外」と受け止める空気があったことを思い起こし「男だから、女だから、と進路を決め付けるのはおかしい。性別に関係なく、希望する道に進めた方がいい」と語った。

 男女の進学率の違いについて、宇都宮商業高で進路指導主事を務める内藤育男(ないとういくお)教諭は「将来の職業選択を視野に入れた選択の結果ではないか」と推測する。

 専門学校に進学する女子生徒に人気の美容、服飾の分野は大学では学びづらいという。「将来就きたい職業に合った進路選択を後押しすることが大切だ」と話した。

 壬生高の進路指導主事鶴見拓俊(つるみたくとし)教諭によると、保護者の「うちは経済的に苦しい」「地元にいてほしい」などの何げない言葉が、子どもの進路選択に影響するケースもあるという。

 「改めて子どもの夢について家庭で腹を割って話し合う時間をつくってほしい」と対話の必要性を強調した。