自宅療養用備蓄品リスト

岡田晴恵教授

自宅療養用備蓄品リスト 岡田晴恵教授

 新型コロナウイルス流行の「第6波」で、県内でも感染者数は高水準が続き、自宅療養者は6千人を超えている。誰もが感染し得る状況の中、自宅で療養する場合を想定して日常生活全般の対応、看病の仕方について心得ておきたい。白鴎大教育学部の岡田晴恵(おかだはるえ)教授は「地震などの防災の延長だと思って、事前に準備することが大事」と話している。

 感染したらスーパーなどへの外出はできなくなる。1人暮らしだったり家族全員が濃厚接触者となったりした時は、食料調達もままならなくなる。自治体に依頼すれば食料や日用品を届けてもらえるが、時間を要する可能性もあるため、事前に備蓄しておくことが重要だ。

 「オミクロン株は高熱などが数日間続いた後、比較的食欲が戻る人が多いので、食料は療養中と回復期に分けて用意するといい」と岡田教授。療養中用はレトルトのおかゆやスープ、ゼリー飲料など、回復期用には冷凍食品やインスタント食品、缶詰などを備えておこう。日用品は、ティッシュペーパーなどの消費量が普段より多くなることを考えておく。

■睡眠を確保

 自宅療養時は高熱でしんどくても、呼吸状態に問題がなければ軽症扱いになる。熱やせきなどの症状がつらくなった時のために用意しておきたいのが、市販の風邪薬や漢方薬。岡田教授は「抗ウイルス薬ではないものの、症状を和らげて体力の消耗を避け、睡眠を確保すると回復につながる」という。

 海外で一時期イブプロフェンを避けた方がいいと取り上げられたが、科学的な根拠はない。ただしインフルエンザの流行時期の子ども用は、小児に使用しないサルチル酸系を避け、アセトアミノフェン配合の風邪薬がお薦め。薬剤師に相談して購入しよう。

■換気が大切

 同居家族が感染し、自宅療養となった時、「初期の対処こそが家庭内感染防止に大きくつながる」。感染者が触れた場所や物をすべて消毒・洗濯。動線を思い浮かべ、水道の蛇口や便器のふた、冷蔵庫の取っ手、いすの背もたれなどの消毒漏れがないように気を付けたい。

 看病する人は1人に限定し、重症化リスクが高い妊婦や高齢者、基礎疾患のある人は避ける。感染者と接する時にはマスクや使い捨て手袋、ビニールのかっぱ、できれば眼鏡やゴーグルも着用する。出入りしたドアは消毒し、着ていた物は洗濯し、手をよく洗う。

 感染者は基本的には個室で過ごし、同じ空間で寝なければならない場合は、顔の位置を互い違いにするなど、なるべく近づかないよう心掛ける。「換気を家じゅうで頻繁に行うことが大切」で、対角線上にある窓を2カ所開けたり、開けられる窓が一つなら窓に向けて扇風機を回したりして空気を入れ替える。

 共用しなければならない風呂場やトイレなども換気と清掃を十分に行い、感染者の入浴は最後に。感染者が着たパジャマやシーツなどの洗濯は、一般家庭用洗剤で他の家族の物と一緒に洗濯しても大丈夫。食事は個々の部屋で食べるか時間をずらして食べ、食器類は感染者と共有しない。食器洗いは分けなくてもいいが、中性洗剤を使い、できれば熱湯消毒する。

 1人暮らしの人が自宅療養する場合は、事前に食料などを備蓄しておくのはもちろん、飲料水やゼリー飲料などをできる限り枕元に置き、自分で取れるようにしよう。